今回紹介するのはドラグナー1型 リフター装着タイプ(システムインジェクション採用)です。
こちらはドラグナー1の特徴である、足のラインを特殊成形で再現したものです。
内袋に上記の帯が付いていて、新技術をアピールしていました。
これがシステムインジェクションのランナーです。足のストライプは塗装しているのではなく、違う色のプラで整形しています。
裏からみるとこんな感です。1つのパーツに3色のプラを流して整形しています。
こちらのランナーは通常のイロプラです。
フレームの色に合わせて、ポリキャップの色も違います。
リフターは単色です。
1987年の発売当時のみの生産だと思います。当時淡色のD1リフターが500円だったのに対し、700円でした。
当時の最新技術を使って製造・販売したにも関わらず、真ん中にガッチリ合わせ目ができる点や、塗装をするには意味のない仕様に200円余分に払う必要を感じなかったりと、あまり評価されていないと思います。
結局このシステムインジェクションは旧HGガンダムやF90に使われ、現在ではRGのフレームに使われていますが、あまり広まりませんでした。
当時のバンダイは新たな試みをガンダム以外で試して、評判が良かったら取り入れる考えだったようです。
初期のドラグナーの武器がBB弾を撃てたりするのも、お試しだったようです。
逆にこのドラグナーシリーズから節ごとに組んでポリキャップでつなぐ方式が開発され、バージョンアップをしながら現在に引継がれています。
結局この思考錯誤の結果、現在のキットの体系が出来ていると考えると面白いです。
HGドラグナー1型 リフター装着タイプが発売された現在、このキットの再生産はないと思いますが、当時のバンダイの企業努力というか試行錯誤が伝わるこのキット、何かの機会に再販してほしいと思います。